「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

④青少年のインターネット利用部門

silver優秀 ぼくの大失敗  東京都 クリクリ

ぼくの家にはパソコンのほかにタブレットがあります。その他に両親と兄がスマホを使っています。 それぞれにパスワードが設定されて、ぼくは教えてもらっていないので、一人では勝手に使えません。

ぼくもタブレットを使いたいなと思って「パスワードを教えて」と頼みましたが、ダメだと言われました。ぼくは、ちょっとくらいいいじゃん!と不満に思っていました。だから、父がタブレットを使っている時にこっそりのぞいてパスワードを覚えました。それからは、誰もいないときにタブレットでYouTubeを見たりゲームをしたりしていました。中学生の兄もスマホで遊んでいるのだから、ぼくも少しくらい使ったっていいはずだと思っていました。

ある日YouTubeを見ようとして、パスワードが変わっているのに気がつきました。そしてその日の夜母から「勝手に使っているのを知っているよ」と言われてびっくりしました。どうしてわかったのか聞いたら、インターネットの検索履歴で気づいたと教えてくれました。ぼくはしまったと思いました。ばれないように注意しておけばよかったと思いました。ぼくは反省していたのではなく、あーもう使えないのか…いやだなぁと思っていました。

そんなぼくに母は「パスワードをこっそり見て、勝手に人のタブレットを使うのは、どろぼうと同じことだよ」と言いました。
「銀行でお金をおろしたり、大切な情報を管理したりするときにもパスワードを使うでしょ?パスワードを盗むっていうのは、人の大切なものを盗むことにつながることなんだよ」と言われました。 家のタブレットなんだし、ちょっとゲームをしたり動画を見たいと思っただけなのに大げさだと思いました。でも母には「ちゃんと理由があって子供が勝手に使えないようにパスワードを設定している」と言われました。その理由というのは「子供用の設定をしていないから」でした。兄のスマホは中学生用に設定してあるものだと教えてくれました。

インターネットは、便利なこともあるけれど危険なこともあるから、子供が使うときには注意しなくちゃいけないとぼくも学校で習いました。両親はぼくのためにパスワードを秘密にしていたのに、ぼくはそのことを全然わかっていませんでした。

ぼくは急に自分のしたことがはずかしくなりました。

ぼくはもう絶対に人のパスワードを見たりしないことを約束しました。そして、父にも謝りました。これからぼくも自分のスマホを持つことがあると思います。その時にはパスワードを大切にしたいと思います。

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