「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

①使いこなし部門

silver優秀 イタリアに引っ越した親友  東京都 ミニオンバルーン

「バイバイッ!」
私は、0歳からの親友がイタリアに行くことになったので、空港まで送りに来ていた。
親友と別れるのは、さびしかった。

それから4か月たったある日、LINE嫌いの母が言った。
「ちーちゃんとだけなら、お母さんの携帯でLINEを始めてもいいわよ。」
「ほんと?やるやる!」
こうして、私は、イタリアにいるちーちゃんとLINEを始められることになった。

初めてのLINEを開いてみた。
まず、「トーク」が出てきた。そこにちーちゃんのお母さんのIDを入れると、どうやら、連絡が取れるらしかった。そこで、早速、IDを入れてみた。すると、すぐに青いページが出てきたので文字を打ってみた。

「開けたよー!」
「やったねー!!」2人で喜びあった。すると・・・。
ピロピロピロピロピロピロン、ピロピロピロピロピロピロン。
?と思ったが、取りあえず出てみた。
「きょうこ?」
「え!ちーちゃん?」
「そーだよ」
「LINEって通話できたの?」
「うん!ちなみに、ビデオ通話もできるよ!
「え!どうやったらできるの?」
「ビデオというボタンを押して」
「OK!」
なんと、ビデオ通話もできるそうだ。
ボタンを押したら、ちーちゃんが現れた!
「やったー!」
「ところで、いまなんじ?」
「夜中の1時」
「えーーーーーー!ごめんm(__)m」
今、気が付いた。そうだ!日本とイタリアは、サマータイムで7時間も時差があるのだ!
つまり、私が、学校に行く8時には、イタリアは午前1時。ちーちゃんは寝ている。私が、学校から帰ってくる午後4時には、イタリアは朝9時。ちーちゃんは学校へ行っている。そして、私が寝る夜10時には、イタリアは午後3時。ちーちゃんは学校から帰ってきていない。よって、平日に通話をするのは、ほとんど無理なのだ。

そこで、私たちは、ルールを作った。
その1:平日は、通話ではなく、それぞれ打てる時にメールを打ち、見られるときだけメールを見る。
その2:休日は、通話をしてもよいが、相手の国の時差を考える。(メールのルールは平日と同じ)
この、ルールは、私たちの生活をとても楽にしてくれた。
なぜなら、相手の予定をいちいち気にしなくてもよいし、夜中にメールをわざわざ気にしなくてもよくなったからだ。

今では、ちーちゃんも帰国し、私たちは、時差のないLINE生活を楽しんでいる。
でも、「時差のあるLINE生活」の中で身についた、「相手への思いやり」は忘れない。
嬉しいことに、私たちは、それぞれの家の中で「LINE」達人とよばれている。

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