「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

③親子ルール作り部門

silver優秀 インターネットとの共生とマイルール  愛媛県 Eri

パソコンで動画投稿サイトの動画を流しながら、それを参考に、タブレットでオンラインゲームを楽しんでいる甥は、九歳。お小遣いは開けられない貯金箱に地道にコツコツと貯めていて、課金は一切していない。その年齢を考えると至極当然なことである。

同じゲームをしている大人たちが動画投稿をしているのを見て、課金しなくてもクリアできる攻略方法や、課金して成功した人、失敗した人のたちの姿を見て、勉強になっているのは確かだ。甥は、「これは、すっごくお金をかけないとできないことだ」、「この人、相当、時間もお金もったいないことをしている」、「自分はここまでは手を出してはいけない」、「地道に頑張ればここまでできるのに」などと言葉に出し、自分なりに時間のつかい方や課金について考えながらゲームをしている様子だ。課金はしない、宿題を終わらせないとネットはつないではいけない、今日は何時何分までと決めたらネットは終わり、というマイルールを守り自分なりに工夫して遊ぶのは今の時代、普通のことになってきているのかもしれない。マイルールを決め、自分でそれを守りつつネットのある生活を健全に楽しむのであれば、子どもたちの生活の中にすでに入ってきているインターネット環境を強制的に排除して取り上げてしまうのではなく、共生させていくのも一つの手段なんだなと、甥の姿を見て感じた。 もちろん、甥はゲームばかりではなく、宿題が終われば、ばあちゃんや父ちゃんと外で一緒にバドミントンをしたり、自転車をこいでで風を切って遊んだり、段ボール工作をして野球道具を作ったりと体を動かす遊びものびのびと一生懸命している。その姿は、叔母の私が見ていてもとても微笑ましい。

しかし、学年が上がり、周囲からの情報が入ってきて、課金したくなった時やオンライン対戦など見知らぬ人と関わりながらゲームをプレイすることに興味を持った時はどう対処、注意すべきか、年齢に合わせてどんなマイルールを一緒に作っていくべきか、親や周囲にいる私たち大人が前もって考えておく必要があると思う。また自分の作ったルールが守れなかったときは、頭ごなしに叱るのではなく、どう言い聞かせ話し合うかを考えておく必要があると思う。

「マイルールは、大人と話し合いながら、自分自身で作る。そして、必ず守る」この点は、甥にはずっと忘れないでいてほしいと思っている。そして、私の二歳の子どもがやがて大きくなってインターネットに触れる時も、マイルールをつくり、約束事を守りながら利用することを伝えたいと思う。

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