「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

④青少年のインターネット利用部門

silver優秀 インターネットを賢く使って受験に成功  千葉県 コンポス

高校二年生の時、オンライン学習システムを使って勉強するために、自分専用のパソコンを買ってもらった。動画授業では、分かりづらい部分があったら動画を一時停止して繰り返し聞けるので、学習内容を定着させることができた。動画授業のおかげで、定期テストの成績が上昇した。

あるとき、インターネット上で無料ゲームの広告を見つけ、面白そうだったのでインストールしてみた。最初は、勉強の息抜きのつもりでプレイしていた。しかし、だんだんとゲームにはまってしまい、勉強時間が減ってしまった。ゲームをインストールしてから2週間後、パソコンを開くと真っ先にゲームをプレイするようになり、とうとう勉強がおろそかになってしまった。このままではまずいと頭では分かっていたが、ゲームをやりたいという衝動には勝てなかった。

すっかりネットゲームにハマってしまい、次の定期テストの成績は大幅に下がってしまった。母にテストの結果を見せると、私の方に体を向き直って「実はね、あんたがパソコンゲームにのめり込んでいることは、とっくに気づいていたよ」と言った。気づいていたんだ。勉強のためにパソコンを買ってくれた母のことを思うと、申し訳ない気持ちになった。

「ゲーム内のキャラクターのレベルが上がったところで、あんたのレベルが上がるわけじゃないだろ」 母の言葉を聞いてはっとした。ゲームのキャラをレベルアップさせるよりも、勉強して自分のレベルを上げる方が大事ではないか。ゲーム内で強くなったところで、それはバーチャルな世界での出来事でしかない。それよりも、しっかり勉強して現実世界で役に立つ能力を身に付けよう。
そのことに気づいてから、ゲームは1日30分までと決め、その範囲内でゲームを楽しむようになった。ゲームの時間を減らしたおかげで、勉強の時間を増やすことができ、模試の成績が大きく伸びた。それからもインターネットを活用して勉強を続け、とうとう第一志望の大学に合格することができた。また、動画授業だけでなく大学の情報収集にもインターネットを活用した。インターネットを賢く利用したことが、受験の成功につながったと思う。

インターネットは、上手に使えば生活を豊かにしてくれる。インターネットならではの便利な機能もたくさんある。しかし、使い方を誤ればひどい目に遭う危険もある。利用するすべての人が、インターネットをどのように使ったらよいかをしっかり考えて、自分の人生を豊かにしてほしい。

結果発表ページに戻る


ホームページに戻る
Copyright (C) Internet Association Japan