「インターネットの安心安全な利用に役立つ手記コンクール」
受賞作品

②トラブル克服部門

gold最優秀 大人の一言  東京都 UMI

子供から大人まで誰しもamazonや楽天などといった通販サイトを利用したことはあるのではないだろうか? 私がコンビニでアルバイトをしていた時のことです。コンビニでは通販サイトで買う品物の料金を先に払いコンビニ受け取りをすることができるシステムがあります。店員であった私はもちろんその業務を行うのですが、ある時男の子が一人で店にやってきたのです。

その男の子はコンビニ払いのやり方がわからなかったらしく私のところに操作の仕方を聞きに来たのです。私はその男の子と一緒に機械の操作をしたのですがその時、偶然男の子が持っていたスマートフォンの画面が見えてしまい注文した物を見てしまいました。そこにはゲームソフトが載っていてそれだけならよかったのですが、年齢制限が18歳以上のゲームソフトだったのです。

通販サイトでの18歳以上かどうかを確認するシステムが「はい」か「いえす」だけで判断することは知っていましたが実際にやっている人を見て、しかもそれが自分より圧倒的に下であろうと思われる男の子がやっているという現状にそのまま機械の操作を一緒にして注文させてしまってもいいのだろうかと疑問に感じました。そして年齢を簡単に偽って実際お店で買うと買えないような品物を虚偽の情報一つで買えてしまうという状況を防ぐためにはどうしたらいいのかを急いで考えましたがその時はいい考えが浮かばずそのときいた店長に相談しました。

すると店長はその男の子に何かを話し始めました。
私はほかのお客様の対応をしなくてはいけなかったので全部は聞けませんでしたが、一言だけ「親と相談したかい?」といったのが聞こえました。
結局その男の子は買うのを諦めました。

後日その男の子はお母さんと一緒にご来店されました。その男の子はお兄ちゃんに誕生日プレゼントをあげたかったようでサプライズとして家族にも内緒にしていたようです。店長は男の子のお母さんに
「止めてくれてありがとうございました。」
とお礼をしていました。
男の子はちゃんと親御さんにおびえながらも話をしたそうです。

私はそれからしばらくしてコンビニのバイトをやめてしまいましたがやめるまでの間にも何回か似たような状況に遭遇しました。しかし誰かが教えないとそれはいけないことであるということが伝わらないと考えています。大人が注意しないと何も始まりません。ゆえに私は少しでも子供たちに正しいインターネットの使い方や決まり事などが守られるためには大人の一言が重要であると考えています。

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