ECPAT/ストップ子ども買春の会
(協力:財団法人インターネット協会)
このたび、ECPAT/ストップ子ど も買春(かいしゅん)の会は、エクパット編『インターネット上の子どもの安 全ガイド』の改訂版を発行致しました。
(全文は http://www.iajapan.org/ecpat/ecpatguide2004.html)
ブロードバンド化の進展、 iモードの登場から第3世代携帯電話サービスの本格化、学校におけるインター ネットの導入などにより、インターネットはますます子どもたちの生活に身近 なものとなっています。家庭や学校のコンピュータから、そして、今や多くの 子どもにとって必須アイテムとなっている携帯電話から、子どもたちは日々イ ンターネットに接続しています。
もちろん、インターネットを上手 に使いこなしている子どもたちもいます。しかしその一方で、インターネット に関わる犯罪やトラブルに巻き込まれる子どもの数も少なくありません。この ような犯罪・トラブルの中で、子ども買春・子どもポルノといった子どもの性 的虐待・搾取が大きな問題となっています。2003年に「子ども買春・子どもポ ルノ禁止法」の下で検挙されたインターネット関連事件は893件に上ります。 また、「出会い系サイト」に関係した事件では、2003年1年間で1,278人もの子 どもが被害に遭っており、被害者の約85%を占めています。
『イン ターネット上の子どもの安全ガイド』は、子どもたちが性的虐待・搾取に巻き 込まれることなく、インターネットを楽しむためにはどうしたらいいのかを分 かりやすく解説したガイドブックです。国際エクパットが世界の専門家の協力 を得て編集した本ガイドは、2000年に英語版が発行され、各国語に翻訳されま した。2002年には、ECPAT/ストップ子ども買春の会が(財)インターネット協会の協力を得 て、日本語版を発行しました。
(全文は http://www.iajapan.org/ecpat/ecpatguide2000.html)
このたび発行した改訂版は、英語版第2版(2002年)の内容を反映するとともに、構成と言葉遣いを大幅に見直し、大人はもちろん、子どもたち自身にとっても読みやすいものとしました。
第I部では、インターネットの基礎知識から子ども自身が身を守る方法まで、やさしく解説しています。第II部では、親や教師など大人に何ができるのかを中心に説明し、インターネット上の安全についてより詳しく知りたい人に役立つ情報が盛り込まれています。第?部は、法律的な問題についての説明で、少々難しくなりますが、より深く考えてみたいという人には大いに参考になるはずです。
本ガイドは、インターネット上の子どもの安全に関する知識・スキルを身につけるために、子ども、大人を問わず、また、教育現場、家庭、職場など様々な場で活用できるものです。私たちは、多くの方にこのガイドを読んで、実践に役立てて頂きたいと願っています。