ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web、WWW)は、今、インターネットの中で一番人気があります。WWWは文字や絵、アニメ、音などでできています。WWWを使えば、クリックするだけで、あるページからあるページへと、世界中を飛び回ることができます。また、WWWを使えば、私たちでも、世界中にむけて情報(じょうほう)を発信することができます。今までは、テレビやラジオ、新聞などの一部の人たちしか発信することのできなかった情報(じょうほう)を、私たちが発信できるようになったのです。
このように、だれでもかんたんに情報(じょうほう)を発信できるのは、WWWのいいところの1つですが、同時に悪いところでもあります。それは、WWWに書かれていることが、本当なのかうそなのかがわからなくなってしまったことです。だから、私たちは、自分自身で、その情報(じょうほう)が本当なのかうそなのかを考えなければならないのです。それに、WWWのホームページの中には、お金をとるような仕組みになっていたり、悪いことに使うために私たちから情報(じょうほう)を集めるような仕組みになっているページもあるのです。
私たちが、自転車にのれるようになって道路を走るときにも、きちんと約束を守らないと交通事故(こうつうじこ)にあってしまうように、WWWの中を探検(たんけん)するときも、約束を守らないと、インターネットの中で事故(じこ)にあってしまうかもしれません。
また、同じように、私たちがWWWにホームページを公開するときにも、みる人が見やすいように、ルールを守ったページを作るように心がけましょう。
WWWのページに書いてあったことは「ぜったいに正しい」とはかぎりません。まちがっているかもしれないし、まちがっていなくても、1年も2年も前のものかもしれません。1つのページだけでなく、いくつかちがうページとくらべてみたり、図書館にいってさらにくわしくしらべてみたりするとよいでしょう。自分で考えてもよくわからないときには、先生かおうちの人に、相談(そうだん)するようにしましょう。
6.2 ほしい情報(じょうほう)をさがすにはこつがあるWWWのページには色々なものがあり、色々な情報(じょうほう)がありますが、ほしいと思っている情報(じょうほう)をさがすにはこつがあります。
また、ほしい情報(じょうほう)がさがせないときには、さがし方を先生やおうちの人にきいてみてもよいでしょう。
6.3 悪いページは相手にしないWWWのページの中には、私たちがみるにはふさわしくない内容(ないよう)のページもたくさんあります。そういうページをみつけても、決して相手にしないようにしましょう。
また、無料のページだと思ってみていたら、実はお金をとられてしまうページだった、という場合もあります。アンケートのページを作って、私たちの住所や電話番号といった情報(じょうほう)を集めて、悪いことに利用する人もいるのです。
また、WWWのページからは、ソフトウェアなどを、クリックするだけで自分のコンピュータまで持ってくることができますが、それらも、お金をとられることがあります。もしかすると、コンピュータウィルスがふくまれているかもしれません。
WWWのページをみるときには、よくたしかめるようにしましょう。少しでもわからない点があったら、すぐに、先生かおうちの人に相談(そうだん)することです。また、むやみやたらに入力をしたり、クリックしてWWWのデータを自分のコンピュータに持ってきたりしないようにしましょう。
もし、自分でWWWにページを作って公開するとしたら、そのページの内容(ないよう)には責任(せきにん)を持ちましょう。いいかげんな内容(ないよう)のページを作って公開してしまうと、そのページをみた人が混乱(こんらん)してしまいます。ページを公開するということは、世界中の人がみにくる可能性(かのうせい)があるのです。だれに何を伝えたいのかをよく考えて、みる人が見やすいようなページを自分で作らなければなりません。また、いくら正しい内容(ないよう)であっても、人のページをまるうつしするようなページを作ると、それは著作権(ちょさくけん)の約束を守らないことになってしまいます。
ページを公開(こうかい)するときには、みてくれる相手が世界中の人か、それとも学校の人だけなのかで、内容(ないよう)や見せ方が変わってきます。公開前(こうかいまえ)には、先生かおうちの人にみてもらって、直すべきところはきちんと直してから公開するようにしましょう。
もし、WWWにページを公開(こうかい)しているのなら、そのページを作った日付をのせるようにしましょう。ページを追加したり、内容(ないよう)をつけくわえたり、まちがっているところを直したりしたときも同じです。そうすれば、ページを見にきた人が、その日付をみて、ページの内容(ないよう)がいつのものなのかをはんだんをすることができるからです。同じように、私たちがWWWのページをみるときにも、ページの内容(ないよう)について、情報(じょうほう)の新しさをはんだんするのに、そのような日付がとても役にたちます。
WWWにページを公開したら、そのページをみてくれた人から何か感想をいってもらいたくなるでしょう。そのようなときのために、自分のメールアドレスをのせておくとよいでしょう。ただし、だれかに悪用されてしまうかもしれないので、現実(げんじつ)の住所や電話番号といった情報(じょうほう)はのせてはいけません。また、家族のことや、友だちのことも、勝手にのせてしまわないようにしましょう。写真をのせるときも、注意が必要です。ページを公開(こうかい)するときに注意しなければならないことはたくさんあるので、公開(こうかい)する前には、先生かおうちの人にみてもらうようにしましょう。
WWWのページはたくさんの人にみてもらうためのものです。だから、友だちの悪口などを書かないようにしましょう。自分の悪口がどこかのページに書かれていたら、いい気分はしないでしょう?
まWWWのページは、だれがどこでみているかはわからないものです。人の悪口がずらずらと書かれているページなどは、みる人もいい気分はしないにちがいありません。
また、もし、自分の悪口がかかれているページをみつけたら、そのページの作者に文句(もんく)のメールを送ったりせずに、すぐに、先生かおうちの人に相談(そうだん)しましょう。
WWWで公開したページは、世界中の人がみることができます。けれども、世界中の人がみんな同じコンピュータを使っているかというと、そういうわけではなく、いろいろな種類(しゅるい)のコンピュータを使ってみています。使っているコンピュータがちがうと、ページの見え方がちがってしまうばあいがあります。
ページを作ったら、それが、みんながみることができるページかどうかを、かならず、先生かおうちの人にみてもらうようにしましょう。
WWWでページを作るとき、他のページに移動(いどう)することのできるリンクを使うことができます。このリンクをはるときには、その移動先(いどうさき)が自分のページなのか、それとも、友だちのページなのか、知らない人のページなのか、そのちがいがページをみている人にもわかるようにしましょう。
また、リンクをはるときには、その相手のページの作者にリンクをはってもいいかを聞くようにしましょう。たいてい、ページに「リンクを自由にはってください」などのリンクに対する注意書きが書いてありますので、それにしたがうようとよいでしょう。リンク用のバナー(絵)を指定(してい)している人もいます。
リンクをはる前に、そのページが悪いページだったりしないかをかくにんしてください。リンクする前に、先生かおうちの人に相談するようにするといいでしょう。