本セミナーは、インターネット協会およびCKP (サイバー関西プロジェクト)の主催により2009年11月19日20日の2日間 「強固なインターネット基盤を目指して」と題した集中セミナーの一環としておこなわれます。 今回の集中セミナーでは、社会情報インフラとしての地位を確立したインターネットの問題として、迷惑メールの問題と 枯渇するIPv4アドレスの問題に焦点を当てて、三つのセッションを企画しました。 ※参加ご希望のプログラム毎のお申込が必要となります。 ・「迷惑メール対策セミナー[大阪]」 ※本プログラム 11月19日(13:00-16:30) [会場]大阪大学中之島センター 7階セミナー室 (サイバー関西プロジェクト、財団法人インターネット協会迷惑メール対策委員会) ・「IPv6移行・ハンズオンセミナー」 11月19日(13:00-18:00) [会場]株式会社ブロードバンドタワー 福島データセンター (IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース) ・「IPv6 Summit 2009 in OSAKA」 11月20日(10:00-16:30) [会場]大阪大学中之島センター 10階佐治敬三メモリアルホール (サイバー関西プロジェクト、財団法人インターネット協会IPv6ディプロイメント委員会) | |
12:30- | 受付開始 |
13:00-13:05 (05) | 開会挨拶 |
13:05-14:05 (60) 講演資料: (685KB) |
迷惑メール問題の基礎知識 国立情報学研究所 教授
中村 素典 氏 【概要】 本セッションでは、迷惑メール問題の基礎知識を扱います。まず、インターネットで利用されているメールの基本的な仕組みを解説し、なぜ迷惑メールを送信できるのかを明らかにします。また、迷惑メールの送信手法や、迷惑メールの記述内容にも年々変化が起きています。そこで、最近の迷惑メール送信の手口についてご紹介し、利用者側の留意点を解説します。 |
14:05-14:15 (10) | 休 憩 |
14:15-15:15 (60) 講演資料: (947KB) |
迷惑メール対策の概説 岡山大学 教授
山井 成良 氏 【概要】 本セッションでは、迷惑メールに対する対策手段として、技術的な対策と法的な対策の両方の手段について概説します。まず、技術的な対策として、多くのドメインで用いられている代表的な迷惑メール対策手法を紹介します。受信対策としては迷惑メールの受信を制限するブロッキングやスロットリング、受信したメールから迷惑メールをふるい落とすフィルタリングについて説明します。 また、送信対策としては、迷惑メールを送信を制限するOP25B (Outbound Port25 Blocking) や送信者認証などを取り上げます。一方,法的な対策として、これまでに2回改正された迷惑メール対策法について、改正の背景と効果について説明します。 |
15:15-15:25 (10) | 休 憩 |
15:25-16:25 (60) 講演資料: (2,897KB) |
送信ドメイン認証技術の普及に向けて 株式会社インターネットイニシアティブ
メッセージングサービス部 シニアプログラムマネージャ 櫻庭 秀次 氏 【概要】 本セッションでは、最初に日本のメールシステムがおかれている現状について、ISP側の情報を元に報告します。また、信頼できるメール環境の実現に向けて、その普及が重要視されている送信ドメイン認証技術を中心に、メールシステムが今後向かうべき方向性について解説します。 送信ドメイン認証技術には、ネットワークベースの認証技術であるSender Policy Framework(SPF)/SenderIDや、電子署名を用いたDomainKeys Identified Mail(DKIM) など複数の技術があります。まず、それぞれの特徴や技術の詳細を解説します。また、導入方法や普及のための課題など、今後、メール管理者として把握すべき技術的な論点についても解説します。 |
16:25-16:30 (05) | 閉会の挨拶 |