オークション

【 トラブル内容】

　希望商品を落札。出品者とメールでやりとりするが、代金振込後連絡が取れなくなった。

【 具体的な相談・通報内容】

　インターネットオークションに参加し希望の商品を落札した。以後、出品者とはメールでのやり取りで商品の受け渡し方法や代金の支払い方法を決め、相手の指定する銀行口座に代金を振り込んだが、それ以降、商品も届かず電話やメールでのやり取りもできなくなった。（代金詐欺）

【 対策事例】

　詐欺罪（刑法第２４６条）の適用が検討される。事案の内容、相談者の居住地、落札した場所、入金あるいは商品を発送した場所等を聴取して、詐欺罪としての成立要件、相談者の処罰を求める意思等を確認し、被害届の提出、捜査着手等の必要がある場合は、最も適当と認められる捜査機関（警察署等）を案内している。相談者によっては、相手の処罰を求める意思がないものの、「代金（品物）を返してほしい」と要望する場合で、相手方が特定できるような場合はその相手とよく交渉するよう教示している。入金後、日が浅かったり、相手方が判明して詐欺として即断し難いものについては、内容証明郵便や少額訴訟制度についても教示している。また、ネット上における取り引き、売買を行う際の被害防止対策として、次の事項を教示している。

• 相手が携帯電話あるいはフリーメールを使用している場合は、偽名などを使用している可能性が強いので特に注意を要する。
• 相手の住所、氏名、電話番号等を確実に確認してから取り引きをする。
• 店舗の信頼性をよく確認する。
• 商品が到着し、これを確認した後、代金を振り込むなどの方法を採る。
• エスクローサービスなど被害防止のためのシステムが提供されている場合は、これを積極的に利用する。