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スパム対策の取り組みにおける課題
・スパム対策の取り組みにおける課題
・スパムの性質
・電子メールのアーキテクチャ
・スパムのアーキテクチャ
・スパムをコントロールするための実践的取り組み
・責任確認
・認証標準
・協力のサポート
・謝辞
■ スパム対策の取り組みにおける課題

Dave Crocker(Brandenburg InternetWorking社)著
原文:Challenges in Anti-Spam Efforts (The Internet Protocol Journal - Volume 8, Number 4)

  • スパムの性質
  • 電子メールのアーキテクチャ
  • スパムのアーキテクチャ
  • スパムをコントロールするための実践的取り組み
  • 責任確認
  • 認証標準
  • 協力のサポート
  • 謝辞

 

インターネットは私たちに1つの教訓を与えてくれると言われています。それは、「スケールの変化」です。インターネットはおそらく10億の利用者、数億のコンピュータ、数万数十万の独立のサービス運営者で構成されています。地球のほぼすべての国の中で、また国々の間で運用されています。そして個人や組織、あるいは政府のサービスに利用されています。そのため、数多くの異なる文化、数多くの異なるスタイルのコミュニケーション、そして数多くの異なる管理方法との親和性を持っていなければなりません。インターネットには、集中的に管理を行うところはなく、特に決まった予定に合わせることもなく運用されています。したがって、変化は漸進的かつ自発的なものとなります。つまり、どのような変化であるべきか合意が得られたときに変化が起きます。

1990年代の始めごろ、インターネットは小さな研究コミュニティからグローバルなマス・マーケットへと成長しました。小さな町が、大きく無秩序な都市へと変貌する様子を想像してみてください。大きな都市では、ほとんどの人は互いを知らず、これらの見知らぬ人々は種々雑多な価値観と行動規範を持っています。そのため、人々は互いにずっと慎重でなければなりません。つまり、問題は町の従来の運用方法にあるのではなく、変化する要求にあります。したがって、スパムは単に、インターネットの成功の不幸な(しかし、率直に言えば予想し得た)例なのであって、インターネットの失敗を示すものではありません。

本稿では、社会の多様性、電子メールの技術と運用の複雑さ、およびスパムをコントロール下に置くための具体的な取り組みが絡み合う、スパム問題のシステム・レベルでの複雑性を探求します。コントロールの方法論については、これまでのほとんどの取り組みは、スパムを受信しているサイトで使用される分析ツールに関するもので、メール・コンテント、関係するアドレス、またはトラフィックの流れを評価するものでした。最近の取り組みでは、個々のメッセージまたは集合的なメッセージ・トラフィックに対する責任を明らかにする責任アイデンティティの割り当てと評価に焦点を当てています。

 

   
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