スパム対策は、協調に基づく取り組みでなければなりません。それには、情報交換および調整を支援するツールや標準を使用すると有効です。そのためには、スパムにかかわる出来事の報告、特定のスパムの特性把握、およびスパム・コントロール・データの送信のための標準の方法があれば役に立ちます。その方向での取り組みはすでにいくつか進んでいます。[23] スパムに対抗するには世界的な協調が必要です。そのために、異なる言語を話すネットワーク管理者同士のやり取りを手助けする各種サービスの支援を受けることになります。また、ホワイトリストとブラックリストの構文とセマンティックスについても標準があるべきでしょう。
本稿のレビューを行っていただいた方々との異例の量の対話について、特に感謝をしたいと思います。そうした対話のおかげで、本稿は格段に明瞭かつ簡潔になりました。また、念のために触れておきますが、この主題について驚くほど多様な見方があることも浮き彫りになりました。実のところ、本稿に続くJohn Klensin氏の記事は、その対話の直接の結果です。
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