■ 3. メッセージフィルタを使って迷惑メールを判別する
メッセージフィルタに条件を登録することにより、ある一定の条件のメールを迷惑メールとしたり、非迷惑メールとすることができます。件名や本文に一定の文字列が含まれる迷惑メールにはこの方法が有効です。学習型の迷惑メールフィルタのみを設定する場合は、「4.学習型迷惑メールフィルタを使う」へお進みください。
この操作は、任意のフォルダにメッセージを振り分ける方法とほぼ同様です。
3.1 メッセージフィルタを設定する
操作
- Thunderbirdのメニューから[ツール]→[メッセージフィルタ]を選択すると、「メッセージフィルタ」ダイアログが表示されます。
[新規]ボタンを押すと、「フィルタの設定」ダイアログが開きます。

- [フィルタ名]に「迷惑メール」などと入力します。
- [受信中のメッセージが次の場合]の下にある入力欄に、迷惑メールに設定したいキーワードを入力します。条件は、件名、本文、差出人などで柔軟に設定できます。条件を追加する場合は[+]ボタンを使用します。
- [以下の動作を設定する]の左側メニューから[迷惑メールかどうかを設定する]を選択し、右側メニューから[迷惑メール]を選択します。
- [OK]ボタンを押し、登録を完了します。
※迷惑メールをメッセージリストで選択し、Thunderbirdのメニューから[メッセージ]→[メッセージからフィルタを作成]を選択しても、同様に「フィルタの設定」ダイアログが表示されます。
3.2 メッセージフィルタを実行する
[OK]ボタンを押して登録を完了した時点では、まだフィルタは実行されていませんので、実行します。
操作
- 「メッセージフィルタ」ダイアログの[フィルタを使用するフォルダ]メニューから実行するフォルダを選択し、[今すぐ実行]ボタンを押します。
または、Thunderbirdのメインウィンドウで実行するフォルダを選択し、メニューから[ツール]→[フィルタを実行]を選択します。
- 条件にあったメールが迷惑メールとして判別されます。
■ 4. 学習型迷惑メールフィルタを使う
Thunderbirdは独自の迷惑メールフィルタを持っています。この機能により迷惑メールを自動的に判定し、任意のフォルダへ移動、削除を行います。また、学習機能があるため迷惑メールフィルタに学習させることにより、フィルタの精度を上げていくことができます。
Thunderbirdの学習型迷惑メールフィルタの設定は、「迷惑メールフィルタ」ダイアログで行います。
4.1 「迷惑メールフィルタ」ダイアログ「設定」タブの設定
操作
- Thunderbirdのメニューから[ツール]→[迷惑メールフィルタ]を選択すると、「迷惑メールフィルタ」ダイアログの「設定」タブが表示されます。

- 「設定」タブでは主に迷惑メールに対する処理についての設定を行います。
- 上部2つのチェックボックスは、迷惑メールフィルタの対象外とするものがある場合や、メールサーバ上で迷惑メールフィルタが動作していて、そのフィルタと連携させる場合に指定します。
- [フィルタの処理]では自動的に迷惑メールと判断されたメールに対してどのような処理を行うか、また、手動で迷惑メールと判断した場合に、どのような処理を行うかを指定します。
- 迷惑メールフィルタのログの設定は、[迷惑メールログ]ボタンで表示されるダイアログで行います。
4.2 「迷惑メールフィルタ」ダイアログ「学習フィルタ」タブの設定
操作
- 「迷惑メールフィルタ」ダイアログの「学習フィルタ」タブを選択します。

- 「学習フィルタ」タブでは学習フィルタの有効/無効、学習フィルタの初期化を行うことができます。
- 「迷惑メールの学習フィルタを有効にする」がチェックされていると、迷惑メールフィルタの精度がだんだん上がっていきます。
このチェックボックスは初期状態でチェックされています。
- [判断基準データのリセット]ボタンを押すと、これまで学習してきたデータが消去されますので、ご注意ください。
4.3 迷惑メールフィルタを実行する
迷惑メールフィルタの設定は即座に反映され、自動的に実行されますが、手動で実行することもできます。
操作
- Thunderbirdのメインウィンドウでフィルタを実行するフォルダを選択し、メニューから[ツール]→[迷惑メールフィルタを実行]を選択します。
- 迷惑メールフィルタの設定にしたがって、迷惑メールフィルタが実行されます。