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■ 2. 迷惑メールを見分けるための準備

2.1. 最初はトレーニングモード

Apple Mailの利用を開始した時点では、受信したメールが迷惑メールかどうか判定するためのデータが不足しています。そのため迷惑メールフィルタの運用を開始した直後は、受信したメールはすべて受信トレイに振り分け、迷惑メールと覚しきものはその旨表示する「トレーニングモード」が選択されています。

トレーニングモード時は、迷惑メールと判定されたメールの先頭部分に「Mailによって迷惑メールと判断されました」というメッセージが表示されます。迷惑メールフィルタを使い始めた当初は、オンラインショップやメーリングリストなど一斉送信されるメールの大半は迷惑メールと誤判定されるため、メールの内容に目を通し、問題なければ[迷惑メールではない]ボタンをクリックします。この作業を繰り返し、ある程度の数をこなせば、次第に判定の精度が向上します。

通常のメールとして判定されている迷惑メールは、そのメールを選択した状態でツールバー上部の[迷惑メール]ボタンをクリックすると、メールヘッダとメール本文の内容が分析され、必要な情報が迷惑メールデータベースに反映されたうえで迷惑メールとして処理されます。反対に、通常のメールにもかかわらず迷惑メールと判定されている場合には、[迷惑メールではない]ボタンをクリックすると、そのメール固有の情報は迷惑メールデータベースから削除され、次回の受信からは通常のメールと判定されるようになります。


迷惑メールと判定されたメールを表示したときの警告メッセージ

●図3 迷惑メールと判定されたメールを表示すると、このような警告メッセージが現れる

 

2.2. IMAPアカウントの場合

IMAPアカウントを使用する場合、利用開始直後の状態では迷惑メールがサーバ上に保存されません。迷惑メール判定が下されたメールは、受信が完了次第サーバ上から削除されてしまうため、迷惑メールフィルタの判定精度が低い時点では注意が必要です。

IMAPアカウントを利用する場合には、環境設定パネルの「アカウント」項にある「メールボックスの特性」タブを開き、[迷惑メッセージをサーバに保存する]チェックボックスを有効にします。なお、サイドバーに表示されたIMAPアカウントのメールボックスを[control]キーを押しながらクリックし、現れたポップアップメニューで[情報を見る]を選択しても、[メールボックスの特性]タブを表示できます。


迷惑メッセージをサーバに保存するチェックボックスを有効にする

●図4 IMAPアカウントの場合、[迷惑メッセージをサーバに保存する]チェックボックスを有効にしておくこと

 

■ 3. 迷惑メールフィルタの基準を知る

3.1. メールヘッダの役割を知る

我々が普段「メール」と呼ぶ文字情報をやり取りするための約束事は、IETFという団体により標準化作業が行われ、「RFC」と称されるインターネットに関する技術仕様書の一部として一般公開されています。携帯からコンピュータへ、Apple MailからOutlook Expressへといった具合に、ハードウェアやソフトウェアの違いを乗り越えてメールを送受信できることは、RFCという全世界共通の約束事が存在するからにほかなりません。

RFCのメールに関する仕様を定めた文書では、メールの本文の前に「メールヘッダ」(あるいは単純にヘッダ)と呼ばれる情報欄を設けることを義務付けているため、どのようなメールにも必ずメールヘッダが存在します。メールヘッダを分析し、発信元のメールアドレスや送信者名、件名などの情報を蓄積することが迷惑メールを見分けるためには不可欠で、Apple Mailの迷惑メールフィルタも事情は同様です。


メールヘッダの内容の確認方法

●図5 メニューバーから[表示]→[メッセージ]→[すべてのヘッダ]を選択すれば、メールヘッダの内容を確認できる

 

3.2. 迷惑メールの判定基準

Apple Mailの迷惑メールフィルタは、受信したメールのヘッダを定義ファイル(~/Library/Mail/MessageRules.plist)に照らし合わせ、迷惑メールかどうかを判定します。初期設定では、以下の1から4の条件を順にテストし、すべての条件に該当していれば迷惑メールとして処理されます。

  1. 差出人(のメールアドレス)がアドレス帳に登録されていない
  2. 差出人(のメールアドレス)に宛ててメールを送信したことがなく、宛先履歴情報が存在しない
  3. 自分の氏名宛てに送信されたメールではない
  4. 迷惑メールとして手動設定されている


●表1 迷惑メールと判定される基準の例

ヘッダ上の項目
概      要
差出人(From) メールを送信した人物の名前とメールアドレス
宛先(To) メールの宛先となる人物の名前とメールアドレス
件名(Subject) メールのタイトル。迷惑メールを規制する国内法(特定電子メール適正化法、特定商取引法)では、一方的に送信するメールには件名の先頭部分に「未承諾広告※」という文字列の付記を義務付けているため、国内から発信された迷惑メールを識別する有力な判断材料となる
本文
ユーザがどのような迷惑メールを受け取るかによって基準が異なる。たとえば、薬物の購入を勧める迷惑メールが多ければ、薬物の名前や購入を誘う言い回しに反応しやすいフィルタに成長する。逆に、薬物の購入を勧めるメールを迷惑メールと認識しなければ、薬物の名前には反応しないフィルタとなる

 

3.3. 任意の判定条件を追加する

迷惑メールの判定には、迷惑メールフィルタが収集したメールのタイトルや本文の語句も用いられます。語句は受信したメールの通数に応じて自動的に増えるため、手作業で登録する必要はありませんが、任意の語句を迷惑メールのキーワードとして指定することも可能です。

任意の語句を登録する場合には、環境設定パネルの「迷惑メール」タブ左下にある[詳細...]ボタンをクリックし、迷惑メールの判定条件を表示します。4つめの条件の右端にある[+]ボタンをクリックしたあと、プルダウンメニューで「メッセージの内容が」と「を含む」を選択し、任意の語句を入力して[OK]ボタンをクリックすれば、次回メールを受信するときから新ルールが適用されます。


迷惑メール判定用の条件指定

●図6 迷惑メール判定用の条件は、任意に追加することも可能

 

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