Becky!では、メールを送信する際の認証機能として、次の2つの機能に対応します。
POP Before SMTPとは、メールを送る直前にPOPによりメールを読み込むことで送信者を認証する仕組みのことです。プロバイダがこの機能に対応している場合、Becky!では、POP Before SMTPを指定しておく必要があります。
一方、SMTP認証は、メールを送る際にユーザーIDとパスワードとをサーバに贈ることで認証を送る仕組みのことを指します。この機能を使うためには、お使いのプロバイダがSMTP認証に対応していることが必要となるほか、Becky!で「SMTP認証を使う」よう設定しておくことが必要となります。
Becky!で、POP Before SMTPやSMTP認証を使用するには、以下の手順で設定します。
●図18 詳細設定画面から、POP Before SMTPやSMTP認証を使う
お使いのプロバイダによっては、メールを送信する人が正規のユーザーであるかどうかを認証するため、通常のメール送信時に使用するポート(25番)ではなく、メール投稿専用の投稿ポート(Submission Port)を利用する場合があります。この機能を使用するプロバイダでは、メール送信時のポートとして、プロバイダから指定された専用のポート番号(通常は587番です)をメールソフトに指定する必要があります。
また投稿ポートを使用する場合、SMTP認証と併用されます。投稿ポートの設定を行う場合、前節で指定したSMTP認証もあわせて行ってください。
Becky!で投稿ポートを使用するには、以下の手順で行います。
●図19 投稿ポートを使う
■ 8. おわりに
BkASPil for Becky!2の迷惑メール判定機能のうち、特に、メール送信サーバのブラックリストを使用して判定をする機能は、ユーザー同士が情報を共有しあって迷惑メールかどうかを判断する非常にユニークな機能です。これを使えば、単語学習が不十分な状態であっても迷惑メールを的確に判定することができ、非常に効果の高い方式といえるでしょう。特に最近の迷惑メールは、一度に大量のあて先に送られることが多いため、認識率も高まります。
一方、この方式は、誰かが「迷惑メール」を登録しなければ意味を成さなくなります。つまり、ユーザー同士の相互協力が不可欠であり、多くの人が積極的に利用していくことが必要とされる方式といえるでしょう。
幸い、Becky! Internet Mailや、そのプラグインであるBkASPil for Becky!2は、極めて多くの人が利用しているソフトウェアであり、この点ではかなり上手に機能している状態にあります。もしあなたが、メールソフトとしてBecky! Internet Mailに興味を持っているのであれば、ぜひとも、BkASPil for Becky!2プラグインも利用してみてください。
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