■ 5. 迷惑メールの確認と削除
迷惑メールと判定されたメールは迷惑メールフォルダに移動されますが、基本フィルターの判定条件が不適切であったり、学習型フィルターの誤判定などによって、大切なメールが迷惑メールとして判定されている可能性がありますので、Shurikenは、迷惑メールと判定したメールを自動的には削除しません。以下の手順で、迷惑メールを確認した後、削除するようにしてください。
操作
- 迷惑メールフォルダを選択します
- 大切なメールが誤って迷惑メールフォルダに移動されていないか確認します。もし、誤って迷惑メールと判定されたメールがあれば、「3.2. メールを指定して迷惑メールとは判定しないように登録を解除する」(基本フィルターの場合)、または「4.2. メールを選択して次回から迷惑メールと判定されないように学習させる」(学習型フィルターの場合)を実行します
- 迷惑メールフォルダ内に、削除してはならないメールが残っていないことを確認したら、フォルダ一覧の迷惑メールフォルダアイコンをマウスで右クリックし、[迷惑メールフォルダを空にする]を実行します
- 確認メッセージが表示されます

- 「はい」をクリックすると、迷惑メールフォルダに含まれるすべてのメールが削除されます。「いいえ」をクリックすると、迷惑メールの削除を中止します。削除されたメールを復元することはできません
■ 6. 迷惑メールフィルターを便利に使うためのヒント
6.1. 迷惑メールをアカウントに関係なく1つのフォルダに集める
デフォルトでは、迷惑メールと判定されたメールは、アカウント毎の「迷惑メール」フォルダに移動されます。しかし、多数のアカウントを使っていると、各アカウントの迷惑メールフォルダを確認するのが大変になります。このような場合、迷惑メールをアカウントに関係なく1つのフォルダに移動するように設定することが可能です。
操作
- [設定]→[迷惑メール]→[迷惑メール設定]を選択します
- [共通の設定]ダイアログボックスが表示されます

- [設定一覧]で[迷惑メールを取り除くときの動作]を選択して、[編集]をクリックします
- [設定値]のコンボボックスから、[指定したフォルダに移動]を選択します
- [設定一覧]で[迷惑メールの移動先フォルダ]を選択して、[編集]をクリックします
- [迷惑メールの移動先フォルダ選択]ダイアログボックスが開きます

- [フォルダ一覧]で迷惑メールを移動するフォルダを選択し、[OK]ボタンをクリックします
- [共通の設定]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックします
6.2. Shuriken終了時に迷惑メールを削除する
「5. 迷惑メールの確認と削除」で説明したとおり、Shurikenは、迷惑メールを自動的に削除しません。しかし、設定を組み合わせることによって、Shurikenを終了するときに、迷惑メールを自動的に削除させることができます。
操作
- [設定]→[迷惑メール]→[迷惑メール設定]を選択します
- [共通の設定]ダイアログボックスが表示されます
- [設定一覧]で[迷惑メールを取り除くときの動作]を選択して、[編集]をクリックします
- [設定値]のコンボボックスから、[ごみ箱に移動]を選択します
- [共通の設定]ダイアログボックスの[グループ]で、[Shurikenの起動・終了]→[終了処理]を選択します
- [設定一覧]で[終了時に全アカウントのごみ箱を空にする]を選択して、[編集]をクリックします
- [設定値]のコンボボックスから、[する]を選択します
- [共通の設定]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックします
注意
※この設定により、Shurikenを終了するときに、迷惑メールを含む、ごみ箱内のメールがすべて削除されます。しかし、繰り返し説明しているとおり、学習型フィルターによる誤判定はもちろん、基本フィルターでも、設定を間違えることによって大切なメールが迷惑メールとして判定されてしまう可能性があり、この設定を行うと、気づかないうちにそれらが削除されてしまう恐れがあります。しかも、この方法で削除されたメールは復元できません。このことを十分ご理解の上、設定を行ってください。
6.3. 学習型フィルターの動作をカスタマイズする
Shuriken学習型フィルターには、学習操作を簡略化したり、誤判定のリスクを軽減するための設定項目が用意されています。以下、「2.3.フィルターの選択方法」によって、学習型フィルターを選択していることを前提として設定方法を説明します。
操作
- [設定]→[迷惑メール]→[迷惑メール設定]を選択します
- [共通の設定]ダイアログボックスが表示されます

- [設定一覧]で[迷惑メール判定条件の設定]を選択して、[編集]をクリックします
- [学習型迷惑メールフィルターの設定]ダイアログボックスが開きます

- 設定を変更します。各設定項目、ボタンの意味や使い方は、以下のとおりです
- ホワイトリストを使う/[ホワイトリストの編集]
この機能を有効にすると、迷惑メール判定時にホワイトリスト(必ず迷惑メールでないと判定する差出人メールアドレスのリスト)をチェックするようになります。[ホワイトリストの編集]をクリックすると、ホワイトリストに設定するメールアドレスを編集できます。 OFFにすると、迷惑メール判定にホワイトリストは使われません。
- 非迷惑メールの学習時にホワイトリストへの追加を行う
この機能を有効にすると、[設定]→[迷惑メール]→[このメールを迷惑メールとは判定しない]を実行したときに、そのメールの差出人をホワイトリストに追加します。OFFにすると、非迷惑メール学習時のホワイトリスト登録は行われません。
- メールアドレスを確認しながら追加する
この機能を有効にすると、ホワイトリストにメールアドレスを追加する前に、追加するものとしないものを選択することができます。無効にすると、非迷惑メール学習時に、確認のためのダイアログボックスを表示しないで自動的に追加されます。
- アドレス帳に登録されているメールアドレスもホワイトリストとして使う
メールを受信するときや迷惑メールを除去するときに、アドレス帳に登録されているメールアドレスから送信されたメールは、必ず迷惑メールでないと判定します。使用されるアドレス帳は、標準のアドレス帳となります。
- ブラックリストを使う/[ブラックリストの編集]
この機能を有効にすると、迷惑メール判定時にブラックリスト(必ず迷惑メールと判定する差出人メールアドレスのリスト)をチェックするようになります。[ブラックリストの編集]をクリックすると、ブラックリストに設定するメールアドレスを編集できます。無効にすると、迷惑メール判定にブラックリストは使われません。
- 迷惑メールの学習時にブラックリストへの追加を行う
この機能を有効にすると、[設定]→[迷惑メール]→[このメールを迷惑メールとして判定する]を実行したときに、そのメールの差出人をブラックリストに追加します。無効にすると、迷惑メール学習時のブラックリスト登録は行われません。
- メールアドレスを確認しながら追加する
ブラックリストにメールアドレスを追加する前に、追加するものとしないものを選択することができます。無効にすると、迷惑メール学習時に自動的に追加されます。
- 基本フィルターもブラックリストとして使う/[編集]
基本フィルターの設定も迷惑メールの判定条件として使用します。これにより、差出人だけでなく、見出しも迷惑メールの判定条件とすることができます。
[編集]をクリックすると、基本フィルターの設定を編集できます。
迷惑メールフィルターとして基本フィルターを使用していた場合は、そのときに設定した判定条件がそのまま使用できます。
- [初期化]
学習型迷惑メールフィルターの設定条件を初期化します。
迷惑メールとして学習させたメールを、迷惑メールではないとして学習し直したり、あるいは、迷惑メールではないとして学習させたメールを迷惑メールとして学習し直すなど、矛盾する学習操作を何度も繰り返すと、判定精度が低下してしまうことがあります。このような場合は、初期化を実行することによって、Shurikenインストール直後の状態、または、前回Shuriken終了時の状態まで戻すことができます。
- [注意点]
学習型迷惑メールフィルターを使用する際の注意点を表示します。 学習型迷惑メールフィルターをお使いになる前に、一度はご覧ください。