AL-Mailの迷惑メール対策プラグインは、「AL-POPFile」と呼ばれます。さらにこのAL-POPFileは、迷惑メールの判定を行うために、「POPFile」と呼ばれる迷惑メール判定ソフトを必要とします。
POPFileは、メール本文を見て迷惑メールかどうかを判定する非常に効果の高いソフトですが、AL-Mailが持つような専用プラグインの無いメールソフトと組み合わせて使おうとすると、メールソフト本体とは全く別の操作性を持つ、POPFile専用の設定画面から迷惑メールの管理を行なわなければなりません。
たとえば、必要なメールなのに誤って迷惑メールと判定されてしまうようなメールを回復させる場合、メールソフト本体の側でごみ箱からメールを回復させる作業を行ったうえで、さらにPOPFileの設定画面上からも、そのメールを以後は迷惑メールと認識しないように設定するという、2つの作業のをあわせて行わなければなりません。
これに対して、AL-POPFileプラグインならば、AL-Mail上で迷惑メールと認識しないようにするだけで、POPFile側の設定もあわせて変更されます。このため、POPFile側の設定をユーザーが行う必要はありません。AL-MailのプラグインであるAL-POPFileと組み合わせた場合、すべての作業をAL-Mail上から行うことができるため、より簡単に利用することができます。
AL-POPFileのインストールは以下の手順で行います。
やや手順が多くなっていますが、非常に便利なソフトであるため、ぜひインストールすることをお薦めします。
3.1 POPFileのダウンロード
AL-POPFileを使うには、最初にPOPFileをインストールしておくことが必要です。POPFileのダウンロードページ <http://popfile.sourceforge.net/cgi-bin/wiki.pl?JP_Download> から、Windows版のダウンロードを選択、最新版のインストールプログラムをダウンロードします。
POPFileは海外製のソフトであるためダウンロードサイトは英語表示となっていますが、「Latest」と書かれたバージョンのZIPファイル(popfile-バージョン番号-windows.zip)をクリックします。ダウンロードできるサイトの一覧が表示されますから、この中からダウンロードするサイトを選択してください。日本国内であれば、北陸先端科学技術大学院大学を選択するとよいでしょう。
●図6 POPFileをダウンロードする
●図7 POPFileをダウンロードする
3.2 POPFileのインストール
Windows版のPOPFileは、インストーラも含めてすべて日本語化されているので、これ以降は日本語で使うことができます。
ダウンロードしたZIPファイルのアイコンをダブルクリックすると、ZIPファイルの内容が表示されます。中に含まれている「setup.exe」をダブルクリックして、インストールプログラムを起動します。
●図8 POPFileのインストール
3.3 POPFileの設定
POPFileの大まかな設定は、インストールの際に表示されるウィザードで行います。他のメールソフトとPOPFileを組み合わせて使う場合には、ここで正しい設定を行う必要がありますが、AL-Mailと組み合わせて使う場合、設定の多くはAL-POPFileプラグインで行うことができます。
このため、POPFileのインストール時には、特にデータを入力する必要はありません。すべての質問には、デフォルトのまま「次へ」をクリックしていくだけでインストールは終了します。セットアップの最後に、POPFileの設定を行うためのブラウザ画面が表示されますが、ここでもなにもせず、ブラウザ画面を閉じてください。
●図9 POPFileインストール時に設定を行う
●図10 POPFileインストール時に設定を行う
3.4 AL-POPFileのダウンロード
次に、AL-POPFileのダウンロードを行います。AL-POPFileのサイト <http://www.crosstech.co.jp/soft/modules/mydownloads/> から、最新版のAL-POPFileプラグインをダウンロードしてください。
●図11 AL-POPFileをダウンロードする
3.5 AL-POPFileのインストール
AL-POPFileには、特別なインストーラはありません。ダウンロードしたZIPファイルを展開し、特定のフォルダにコピーすることでインストールを行います。
まずはじめに、ダウンロードしたAL-POPFileのアイコンをダブルクリックして内容を表示してください。3つのファイルアイコンが表示されるはずです。
次にこの3つのファイルをドラッグ&ドロップにより、AL-Mailのプラグイン用フォルダにコピーします。AL-MailのプラグインフォルダはAL-Mailをどのフォルダにインストールしたかで異なりますが、標準の方法でインストールした場合“C:\Program Files\ALmail32\Plugins”となります。
3.6 AL-Mailを再起動する
プラグインフォルダの検索はAL-Mailの起動時に限り行われます。3.5の手順でプラグインファイルをコピーした際、AL-Mailが動作中であった場合にはいったんAL-Mailを終了させ、そのあともう一度AL-Mailを起動します。
AL-POPFileが正常に認識されている場合、AL-Mailの[ツール(T)]メニューに[プラグイン・オプション]が表示され、さらにその下層には、[AL-POPFile Version x.xx](x.xxはバージョン番号)という項目が現れているはずです。
●図12 プラグイン・オプションメニューにAL-POPFileが表示されている
これが表示されていない場合には、もう一度、プラグインをコピーした先のフォルダが正しいかどうかを確認してください。
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