AL-Mailでは、メールを送信する際の認証機能として、次の2つの機能に対応します。
POP Before SMTPとは、メールを送る直前にPOPによりメールを読み込むことで送信者を認証する仕組みのことで、プロバイダがこの機能対応していれば、AL-Mailでは、特に何も設定しなくても利用することができます。
一方、SMTP認証は、メールを送る際にユーザーIDとパスワードとをサーバーに送ることで認証を行う仕組みのことを指します。この機能を使うためには、お使いのプロバイダがSMTP認証に対応していることが必要となるほか、AL-Mailで「SMTP認証を使う」よう設定しておくことが必要となります。
AL-Mailで、SMTP認証を使用するには、以下の手順で設定します。
●図17 高度な設定から、SMTP認証を使う
お使いのプロバイダによっては、メールを送信する人が正規のユーザーであるかどうかを認証するため、通常のメール送信時に使用するポート(25番)ではなく、メール投稿専用の投稿ポート(Submission Port)を利用する場合があります。この機能を使用するプロバイダでは、メール送信時のポートとして、プロバイダから指定された専用のポート番号(通常は587番です)をメールソフトに指定する必要があります。
また投稿ポートを使用する場合、SMTP認証と併用されます。投稿ポートの設定を行う場合、前節で指定したSMTP認証もあわせて行ってください。
AL-Mailで投稿ポートを使用するには、以下の手順で行います。
●図18 投稿ポートを使う
■ 7. おわりに
AL-Mail(AL-POPFile)で使われる迷惑メール判定機能である[POPFile]は、ベイジアンフィルタと呼ばれる高度な解析機能を利用して、登録した単語が含まれていたらそれだけで迷惑メールと判定する単純な方法に比べて、非常に高い精度で迷惑メールの判定を行ってくれます。
POPFile自体はAL-Mailとは独立したプログラムであり、AL-Mail以外のメールソフトからも利用可能という特徴を持っています。しかしその設定はWebブラウザから行わなければならないなど、初心者には若干扱いづらいところもあるのが実情です。
これに対してAL-Mailでは、AL-Mailの内部からPOPFileの管理が行える「AL-POPFileプラグイン」が利用できます。このため、普段AL-Mailを使用している使用感のままで迷惑メール機能の管理ができます。このように、外部の優れた機能を持つソフトが簡単に取り込めるところが、AL-Mailの特徴のひとつといえるでしょう。
POPFileに限らず、学習型のメールソフトの場合、届いたメールが必要なものか迷惑メールであるのかを知らせる学習作業がどうしても必要になります。この機能をAL-Mailの内部から利用できるのは非常に便利で手軽です。この機能を使いこなしていけば、AL-MailとAL-POPFileを使い続けて行く限り、迷惑メールに悩まされる機会は大幅に減少するでしょう。
《PREV》 |